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オールシーズン楽しめる九重休日遊び

九重町にプラネタリウムがあるらしい

2023.03.13

知らなかった。

九重町にプラネタリウムがあるらしい。

実は九重町のプラネタリウムの歴史は古く、天体の知識を深めるために1983年に光学式のプラネタリウムが設置されたのが始まりとのこと。しかし、長くたくさんの人に愛されてきたこのプラネタリウムは、年月を重ねて一旦役目を終えていた。

そうした中、大分空港がアジア初の水平型宇宙港として大きく生まれ変わろうとしていることが話題になり、県民の宇宙への関心が高まったことから、令和3年の秋に、「光学式」と「デジタル式」を組み合わせた新しいプラネタリウムを導入したのだそう。

ちなみに、

「光学式」は、レンズを使って投影する方法で、本物のような美しい星空を壁面やスクリーンに映し出す方法。

「デジタル式」は、コンピューターで作成したCG(コンピューターグラフィック)映像をプロジェクターで映し出す方法。星の美しさは光学式にはかなわないが、映像の自由度が高く、見応えのあるものを創り出すことが可能なのだとか。

「光学式」を芸術家になぞらえ、「デジタル式」を演出家になぞらえて考えると、両者の良いところをミックスした最高のプラネタリウムになったというこせとか。

これは楽しみ。

取材の連絡を入れてわくわくしながら伺う。

出迎えていただいたのは大分県立九重青少年の家の所長、須股さん。

小学校教諭から県の職員になって、志願して青少年の家で勤務しているのだという。

「九重はね、景色とか空気とか、星空とか、温泉とか、最高なんですよ。四季を通じていつでも美しいから、毎日が楽しいです。」

タデ原の観光ガイドさんも自然の魅力を語ってくれたが、九重には、人の心をつかんで離さない素敵な魅力が詰まっているようだ。

あと、付け加えて、「ご時世も考えて、感染対策には特別気を遣っています。冬場でも日中は凍結することもそうそうないので、気軽に遊びに来てくださいね。」ともおっしゃっていました。 青少年の家は、中高年の方々であれば1回はお世話になったことがあるいわゆる研修施設で、小・中・高校生向けの学校利用が多いけれど、ファミリーでの利用も可能で十分楽しめる

施設にはプラネタリウムに加え宿泊・温泉設備などがあり、県内外問わず誰でも利用することが可能だが、前述のとおり単なる娯楽施設ではないため、宿泊を伴う利用の場合は、1か月程度前に活動計画書を提出して利用許可をもらう必要がある。

子どもの頃に体験した宿泊研修のように消灯時間もある。夜中まで買い物ができたり、四六時中スマホをいじっているなど、昼と夜の境が曖昧な現代、たまにはこんな施設に泊まって、規則的な生活体験により新鮮な感覚を味わってみたいと思った。

ちなみに注意したいのは、プラネタリウムは毎月第1土曜日に午前・午後の2度上映しているということ。

春休みやゴールデンウィーク、夏休みなども変則で上映しているので、詳しくはホームページで確認を。事前の電話予約がおすすめ。(人数により当日受付可能。)
https://www.pref.oita.jp/site/kokonoe/

プラネタリウムを案内していただいた。

なんと、2022年は星座制定100周年。

星と星を繋いでイメージを作る作業は古くは約5000年前から行われていたようだが、現在親しまれている星座を制定したのはたったの100年前なのだとか。

そして、2023年はプラネタリウム100周年。

という節目の時なのだという。宇宙港のプロジェクトが進んでいるのも単なる偶然ではないかも?!

100年の間に積み上げた人類の偉業は凄いが、宇宙の歴史からすればほんの一瞬。

宇宙を外から見られればいろんなこともなんとなくわかるのだろうが、それはできない。

わからないことだらけだからこそ知りたくて、答えのない想像と問いかけを頭の中でめぐらせる。いつも頭の上にあるのにじっくりと見上げることが少ない星空を、まじまじと観てロマンを感じる時間。

贅沢だ。

ここからは写真と動画で紹介。

季節ごとの星座を楽しめたり、10万年前から10万年後までの星座の変化も楽しめるのだという。GPSなんて無い時代の航海においては、位置や方向を確認する上で北を指して動かない北極星を目印にしていた。しかし、絶対と思っている北極星ですら、約12000年後には違う星に役割を譲ってしまうというのだ(ポラリス→ベガ)。12000年後に自分の目でそれを見届けることはできないが、プラネタリウムで観て知って感慨に浸ることができるのだ!

久々に来たプラネタリウム。進化しまくって楽しくて、いろんな機能を楽しんでほしい。

あと、取材時には改装工事中だったため体験できなかったが、広大な自然の中で遊ぶアスレチック施設も併設。こちらはいつでも誰でも営業時間中(8:30~17:15)に受付を済ませれば無料で利用が可能なので、全力で外遊びを楽しみに行ってみては?

帰りにちょっと美味しいものでも。

熊本に本店を構える「シェ・タニ」の瀬の本高原店へ。

2004年にオープンしたこの店は、若い人や家族連れ、甘党のバイカーさん等々、幅広い客層のお客さんで賑わう人気のカフェ。

景色にしっくり溶け込んだ洋館の中、抜群のロケーションを眺めながら、一つひとつ手間暇かけて作られた極上のケーキをいただけるというこれ以上ない贅沢スポット。

お客さんに大人気なのは、約30種類のケーキを好きなだけ食べられる「ケーキバイキング」。

一つひとつ見ているだけで嬉しくなる装飾が施されていて、まるで芸術作品のよう。バイキングと言われると、なんだか申し訳ない気持ちになるが、大人一人90分2,400円、しかもドリンクも飲み放題(2023年1月現在)…すぐに元が取れるなといういやらしい感情で、即オーダー。

「あー、シアワセ」

形を崩してしまうのはもったいない感覚になるが、食欲には勝てない。これが食べ放題でいただけるとは…本当にお得。

ケーキバイキングはちょっと量や時間が…という人にも利用しやすいように、ケーキ12種類、プリン、バウムクーヘンから好きなものを1個または2個選べるセット(飲み物付き、980円~1,300円程度)もある。

すべてのサービス、詳細、営業時間などはホームページでご確認を。
https://www.chez-tani.com/shop/senomoto/

町中では味わえないぜいたくな物や時間が九重町には盛りだくさん。

休日の過ごし方のひとつとしてご検討してみては?

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