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知られざる隠れた自然満喫エリア「前津江地区」での過ごし方!

釣りにハイキング、農園体験と家族で大自然満喫DAY!

2023.09.25

今回行ってみたのは、日田市前津江村(前津江地区)。山奥で新鮮な空気を吸いながら、家族でのんびりと過ごせる穴場が、この地区に点在しています。今回は、このエリアでの「自然との遊び方」を紹介します。

ここ「やまめの郷」では3月中旬から10月末までやまめ釣りが体験できます。都会ではまず聞こえない虫や野鳥の声から、自然のなかに飛び込んだことがわかります。

前津江地区を流れる水は、平均よりも水温が低く、淡水魚の養殖にぴったり。ここでは40年以上も前からやまめ養殖が行われており、釣った魚はその場で塩焼きや、県内唯一のやまめ専門店の食事処(やまめの郷から徒歩5分)で唐揚げに調理していただけます。新鮮なやまめをその場で味わえるのは、まさに自然遊びの醍醐味です。

釣りを楽しむ前に、受付と説明を受け、生け簀に向かいます。

生け簀にはキラキラとした水の中でたくさんのやまめが泳いでおり、釣りを楽しむことができます。親子で力を合わせて大きなやまめを釣り上げる楽しみは格別です。この日はなんと20分ほどで5匹も釣ることができました!

釣り上げた魚は受付に持ち帰り、下処理を済ませてから新鮮なまま塩焼きにしていただきます。

定期的な清掃のおかげで、臭みのないやまめが育つのだそう。自分たちで釣った魚を食べることで、命の尊さを感じ、子どもたちの食育の一環としても親しまれています。

やまめ釣り体験を通して、本物の魚の味や形を五感で感じ、最後に感謝の気持ちを持って命をいただく、貴重な経験ができました。

次に訪れたのは、やまめの郷から車で約15分の距離にある「かつかわ農園 里山ゆかっふぇ」(※要事前必要 )。130年もの歴史ある母屋と、広大な敷地に広がる農園です。

ここでは一年を通してさつまいも、とうもろこし、ミニトマト、葉ワサビ、柚子、お米などが栽培され、山の湧き水を利用して鯉も育てられています。 杉茅葺き屋根の伝統的な日本の家屋と、縁側、そして可愛らしい猫たちが、まるで日本の原風景のようなのどかな雰囲気を醸し出しています。

気さくなオーナーがふるまってくれたのは、畑で採れた新鮮な野菜を使った創作料理。自家製のかぼちゃの天ぷら、まんまるコロッケ、山から流れる水で育った花わさびの粕漬け、地元産のきゅうりや唐揚げ、自家製のなすとピーマンの甘辛いたれも、地元食材をふんだんに使った自然のごちそうです。

山々に囲まれた縁側で提供される昼食は、自然の美しさを満喫できる特別なひととき。せわしない日常を離れ、広々とした山間で、こだわりぬかれた滋味あふれる食事をいただけるのは、まさにこの前津江地区ならではです。

お腹がいっぱいになったら、農業体験を楽しめます。
時季や希望に合わせて、作物の収穫や植え付けができるそう。
この日は旬のさつまいも掘りを体験しました。土をいじり、さつまいもを掘りだしたら、みんなでにっこり。

最後に、「シオジの原生林」を訪れました。
現在では数が減少しているとされる希少な群生林で、前津江地区の原生林は国内有数の規模を持つと言われています。沿道にはツクシシャクナゲ、ドウダンツツジ、マンサクなどの高山性樹林が広がり、普段目にすることのない植物に出会えます。

里山ゆかっふぇから車で約10分ほどの距離にあり、少し傾斜のある山道を進むと、深緑の景観が360度広がり、澄んだ空気と流れる河川の美しさが目に飛び込んできます。

20分ほど歩き、中腹に到着すると、立派な大木が現れ、津江山系から湧き出る自然の水があります。「豊の国名水15選」に選ばれた御前岳湧水です。この冷たい水で喉を潤し、自然の中での散策を続けます。

この日、時間に追い立てられるような日常から解放され、家族そろって豊かな自然を満喫することができました。
前津江地区にはまだまだ自然を楽しめるスポットがたくさん。ぜひ一度、足を運んでみませんか?

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