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日田ものづくり探検隊

「日田」のものづくりを見る・学ぶ・体験する

2022.03.04

豊かな自然と清らかな水に恵まれた日田市は『暮らしに寄り添うものづくりの町』としても知られています。

「日田で生まれた“いいもの”をもっと多くの方に使ってもらいたい」
「日田に暮らす、ものづくりのスペシャリストの存在を知ってほしい」
「ものづくりの楽しさ、面白さを伝えたい」
「日田のまちをもっと元気にしたい」

そんな想いが原点となり、2019年、広くて深いものづくりの世界を紐解く「日田ものづくり探検隊」が誕生しました。
今回は日田ものづくり探検隊の活動、現在行えるものづくり体験をご紹介します!

日田ものづくり探検隊とは

日田ものづくり探検隊の代表を務める仙﨑さんは、日田市内のソファーメーカーに勤めることを機に北九州市から移住。2007年から豆田町で日田の職人が手がけた様々な生活雑貨を扱うお店「Areas」を運営しています。

「お店を開くとき、ソファーだけでなく、暮らしに関連するもの、例えば木材、箸、食器…そういったものが全て日田でつくられていることを知ったんです。いろんな分野のスペシャリストが一箇所に集まってるなんてすごいですよね。そんな人たちが手を取り、協力体制を築くことができれば、日田をもっと魅力的なものづくりの町にできるんじゃないかと思ったんです」。

同志を集め、行政の協力を得て2019年に始動した日田ものづくり探検隊が準備したメインコンテンツはものづくりの現場・ものづくりのリアルを五感で感じることができる「工場見学」ですが、現在はコロナ禍ということもあり、休止中。この後紹介する「WEB工場見学」の他、「職人さんと一緒に体験するものづくりイベント(スタッフ体験版)」「日田の6次産業を紹介」等の様々な工夫をこらした情報発信を通して、“まずは知ってもらうこと”に力を注いでいます。

「今は準備期間。映像・写真・文章で来年以降に実施するリアル工場見学やものづくりイベントの詳細な内容を伝え、行ってみたい・やってみたい・こんなことができるんだ!と興味を持ってもらえるように奮闘しています。だから、一人でも多くの方に情報発信のツールであるホームページ・YouTubeチャンネル・インスタを見てもらえたら嬉しいですね」と仙﨑さん。コロナ禍でも日田ものづくり探検隊が動きを止めることはありません。

異業種交流会の様子

異業種交流会等の開催を通じて、職人同士、会社単位の情報交換も活発に行われています。

「いろんな分野の方と話すことができる交流会はいい刺激になります。様々な発見があって面白いですよ。交流会を通して人の輪が広がり、そこから新たな日田ブランドが生まれたら最高ですね」仙﨑さん。コロナが落ち着いたら一般の方も参加できる交流会も開催したいと意気込んでいます。構想を伺うと、「特設ショールームで日田商品の即売会やものづくり体験会等、様々なものづくり関連イベントを行う」と語ってくれました。これは期待大!です。

広瀬知事との対談

昨年11月には広瀬県知事と日田ものづくり探検隊のメンバーとの対談も実現。

「長年の夢である工芸館建設に関すること等、日田のものづくりの未来について腹を割って話すことができたと思います」。

関係各所の協力を得て、工場見学やものづくり体験開催中の宿泊パックを考案するなど観光客の受け入れ体制も徐々に整いつつあり、産業観光の推進も期待されます。

「ものづくりの素晴らしさを広くPRすることが、後継者の確保にもつながると考えています。素晴らしい技術を持った職人さんに、子ども達の憧れの対象になってほしい。そのために一人でも多くの方に“本物のものづくり”を目にし、体験する機会を提供することが重要です。ようやく前へ進み始めました」とのこと。仙﨑さんたちの熱い想いは少しずつ、けれど、着実に実を結んでいるようです。

いつでも、どこでも、何度でも!ものづくりの世界を見学できるWEB工場見学が面白い♪

ここでは密かに話題となっている「WEB工場見学(閲覧はコチラ)」をご紹介。仙﨑さんを中心としたメンバーで取材、編集を行っています。

「取材を通じてものづくりの奥深さ、面白さを改めて知ることができるので、いつも楽しんでやっています。ただ、どこの取材現場でも撮り終わった後に、職人さんから一番いいコメントが出てくるんです(笑)。ホッとするからでしょうね。本当に胸に刺さる言葉が多いので、いつかその言葉もまとめたいと思っています」。

今はまだ会社案内、会社のデータを映像で紹介しているイメージに近いといいますが、素朴な、それでいて知られざるものづくりの裏側に深く切り込むスタイルはかなり好評。加えて、WEB工場見学が新たな顧客獲得につながるケースが出てくる等、しっかりとビジネスの成果も上げています。

WEB工場見学の一部をお見せするとこんな感じ。上から正直すぎる酪農家の山下さんが案内する「(有)アイ・アイ・ディ牧場」、ゴミからエネルギーをつくる「日田市バイオマス資源化センター」、目からウロコ!梨の雑学が聞ける「小松梨園」。いずれも、知られざる“現場のリアル”を画面を通して体感することができます。

今後はリアル工場見学も開催する予定なので、興味のある方はぜひ予習も兼ねてチェックして下さいね。ちょっと、のつもりがいつの間にか引き込まれてしまうかも!?

「日田ものスツールづくり」にチャレンジ!

じっくりお話を聞かせて頂いた後は、仙﨑さんのお店「Areas(エリアス)」で、ものづくり探検隊のオリジナル木工体験キット「日田ものスツール(5,500円)」を実際につくってみることに。使う材料はもちろん、日田杉や、日田のソファー会社が提供する端材の布等、全て“日田もの”です。

「正直、簡単ではありません。スツールづくりを通して、ものづくりの難しさ、つまり職人の大変さ、技術の素晴らしさを実感してもらいたいと考えています。もちろん、難しいからこその達成感もありますし、出来上がった時の喜びもひとしおです。難しさを楽しんで下さい。」と仙﨑さん。話を聞くと少々ハードルが高いように感じますが、仙﨑さんが最初から最後までしっかりサポートしてくれるので初体験の方もご安心を。

部品について一つ一つ丁寧に説明を受けながら組み立てていきます。

一番難しいのは座面に布を貼る作業。板の溝に沿って、ガッシャンととめていくのですが…。布をピーンと張ったままでとめるのが至難の技!うまくコツが掴めず、何度も何度もやり直す羽目に(泣)。2人がかりでなんとか終えたものの、これを高速でやってしまう職人さんに脱帽。きっとすごい修行を積んでるんだろうなぁ。

布を貼った後も、釘をめり込ませたり、様々なプロセスを経てなんとか完成。難しかったけど、それ以上に楽しみの方が大きかった!

他にもいろいろつくってみたいなぁという気持ちがムクムク湧いてきて、これはもしや、ものづくりの面白さに目覚めてしまったかも!?一人で感動していると、仙﨑さんが「実際、こどもの頃、日田でものづくり体験をして興味を持った子供が、大人になって木に携わる仕事に就いた人もいるんですよ。」とポツリ。

日頃何気なく使っているものの製作過程を理解し、工夫してつくる楽しさ、達成する喜びを知る。たくさんの気づきを得るものづくり体験は、ときに人生を左右するほどの“何か”を心に残すのかもしれません。

最後に何気なく「Areas」を見渡していたら、めちゃくちゃかわいい「日田ものスツール」の1/5サイズのミニチュア(1,980円)を発見!なんとこれも自分で組み立てるんですよ。これなら自分一人でもできるかも?ミニチュアの組み立ても手伝ってもらえるので、不安な方は仙﨑さんに気軽に声を掛けて下さいね♪

おわりに

「一人では絶対できない。支えがあるから、相談できる人がいるから前へ進むことができる」ものづくり探検隊の代表として奔走している仙﨑さんのそんな言葉が心にストンと落ちた取材のひとときでした。

 “日田もの“は、そこに関わる多くの人たちの熱い思いと確かな絆が原動力になり、今後も着実に発展していくに違いありません。

ものづくり探検隊

HP:https://hitamono.com/

WEB工場見学:https://www.youtube.com/channel/UCVxGVKkXhKdgoErB0RQafHw/videos

Areasエリアス

電:050-1048-7757

所:日田市豆田町7-20

営:9:30〜19:00(午後より営業の日あり)

休:HPでご確認ください

http://www.hi-count.net/areas.html

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