行ってみたやってみた
パラディッソおおいたと周辺お散歩
IT企業が運営するキャンプ場
2022.12.17
2018年頃から始まったと言われるキャンプブームも、気付けば数年が経過。どんどん新しい施設が登場し、テレビやYouTubeなどでも多く紹介され、お洒落なキャンプグッズも登場し、もはやブームではなく文化になってきた。
中には、自然の中で生活・宿泊することを前提としないものすらあるようだが、成熟した文化になるにつれ、日本中に特色を持ったキャンプ場が登場し、多くの注目を集めている。
「弥生時代の雰囲気を体験できるキャンプ場」
「廃校を利用して作ったキャンプ場」
「空中に浮かんだテントで宿泊できるキャンプ場」
「ソロ専門のキャンプ場」などなど…。
自然豊かな大分県内にも多くの特色あるキャンプ場があるが、今回は「童話の里」として知られる玖珠町のキャンプ場を紹介。
星はきれいだし、水もきれいで、空気もきれい。草も花もふんだんで、都会に無いものはなんでもそろっている。
そんな玖珠町にも特色のあるキャンプ場がオープンした。
最高の環境にここにしかない特色。まさに鬼に金棒である。
今回はそんな特色あるキャンプ場の中から、まずは2022年7月に誕生した「パラディッソおおいた」をご紹介。
調べると、管理している会社は、東京・福岡で最先端テクノロジーと独自のノウハウを軸としたUXコンシャスなソリューションを提供するという…、短く言うとIT企業なのである。
「IT企業が運営するキャンプ場」
なんか聞いただけで面白そう。
出迎えてくれたのは広報の高橋さん。
キャンプ初心者にも手軽に楽しんでもらえるよう、手ぶらでも行けるキャンプ場。
元々農業・畜産をテーマとした施設だったこともあり、自然の良さは活かしながら、場内は見渡し良く整備されている。
これに加えて、人気シェフがアドバイザーを務めるレストランがあったり、バーベキュー施設があったり、XR:3Dホログラムショーなど、ナイトショーが行われるなど、キャンプ場でありながらリゾートホテルの感覚も楽しめる。なるほど、他にはない珍しい施設だ。
訪問時はお昼で、一般のお客さんがいなかった(キャンプタイムは15:00から翌日10:00まで)ので、高橋さんに無理を言って、スタッフさんも一緒にキャンプ体験をしてもらいながら施設を紹介してもらうことにした。
早速キャンプ場の案内から
スタッフさんも手ぎわよく、ITだけじゃないんだぞと言わんばかりにどんどんテントを組み立てていく。
スタッフさんも笑顔。
ものすごく好きなんだそうで・・・。
単純に楽しんでいると遠くから園長も・・・。
もちろんテントの持ち込みは可能だが、「手ぶらでキャンプ!」をテーマのひとつに掲げていて、レンタルテントや食材提供型のバーベキューなど、手ぶらで気軽に楽しむことができることが特色。
その食事は、レストランの食事とバーベキューから選べる。
■「Azul-Luna(アジュール・ルナ)」…予約がとれない博多の名店「奈良屋町 青」の金田英之シェフをフードアドバイザーに迎え、玖珠町の自然が育んだ食材をふんだんに使った、地産地消やフードロス削減を推進するリストランテ。
■バーベキュー…豊後牛、豊後米仕上牛などを取り入れた5つのセットから選べる。
他にもフードコートとサンセットカフェもあり、好みや用途によって楽しめる。
IT企業が手掛けるキャンプ場の特色として、大切にしているのが
「Nature&Future」
玖珠町をはじめとする大分県西部エリアの豊かな自然と最新テクノロジーを融合した、新しいコンテンツで来る人を楽しませたいのだとか。今楽しめるものは
■ドローンフライト…パラディッソおおいたを舞台に、ドローン撮影で映像美を競う「ドローンムービー世界大会」を行うなど、ドローン熱が高いキャンプ場。ドローン目的でのリピーターもやって来るのだとか。
■「XR:3Dホログラムショー」…世界最大級のホログラムショー。ホログラムについて詳しく話すと長くなるが、空間に映像が浮かび上がって見えるもので、ナイトショータイムだけのお楽しみ。
絶景の中のドローンは、子どもはもちろん、大人も夢中にさせるものなんだなー。
全く新しいキャンプ場は、今はまだ進化の途中。今後も新しい楽しみ方が続々登場するということなので、次に来る時が楽しみだ。
食事の次はお風呂。玖珠町にもいろいろ温泉はあるけど今回は、鶴川温泉を紹介。
夕方4時から営業、地元の人には申し訳ないが一番風呂をいただいた。
少し茶色がかった「モール泉」という泉質のこの温泉は、化石になった植物が溶け出して混じっているのだとか。お肌をすべすべにする美人泉と呼ばれているとのこと。
46℃の源泉をかけ流しにしていて、浴槽に入るまで空気に触れていないとのことで、お湯の鮮度がすごくいいのが、温泉に詳しくない私にもわかる。
気持ちの良いお風呂はもちろん、ここのおすすめは、昔の湯治場のような昭和の雰囲気のかけ流しなところ。入口から休憩室、食堂まで、“エモい”が溢れる温泉だ。
地元の人だけではなく、噂を聞きつけた若い人もチラホラやって来る。
キャンプ場を核に、地元の良いものを活かしつつ、今の人には新鮮に感じる場所にしていきたいと考えていることが伝わってくる。
「Nature&Futureを掲げるキャンプ場」
「地域の良さを再発見するキャンプ場」
細分化する嗜好と、細分化するサービス。
大分県玖珠郡玖珠町の山の中。
キャンプもオーソドックスに楽しむだけじゃなくなってきた。
【パラディッソおおいたHP】
https://paradiso8.jp/
【鶴川温泉HP】
http://kusumachi.jp/pg878.html