行ってみたやってみた
五馬高原ドライブ旅で見つけた、郷土愛あふれる秘境を紹介!
五馬高原ドライブ旅
2023.08.13
福岡市内から車で90分、五馬高原ドライブ旅。ミステリアスな秘境かと思いきや、郷土愛あふれるのどかな山間の地域を満喫してきました!
標高700mの五馬高原で、スカイファームロードを快適に進みます。
徐々に空に近づいていくような上り道、車窓に広がる雄大な牧草地や山々のパノラマに心を躍らせながら目的地へ。
緑豊かなティールーム「ティールームマリーヒル」
始めにやってきたのは、五馬高原内の小さな集落、塚田地区にある「ティールームマリーヒル」です。
こちらは北九州から移住されたご夫婦が営むティールームで、今年でオープン9年目。
おしゃべり好きなご夫婦の心温まるおもてなしやお手製ケーキに心癒されるティータイムを過ごしました!
丹精込めて育てられた植物の彩る英国式庭園は、毎年花盛りの5~6月ごろにオープンガーデンとして開放され、色とりどりのバラなどを観賞することができます。
身も心もぽかぽか「塚田温泉センター」
ティールームマリーヒルから車でわずか2分、地元で愛され続ける塚田温泉センターに到着。
なんとここの温泉、モール泉という泉質をベースに、日々泉質が変わる不思議な温泉なのです。週末になると県外からの常連客も多く訪れ、観光客からも人気の温泉となっています。番台には26年の歴史が感じられる昔のお写真や、味のある券売機などが置いてあり、なんだか懐かしい気持ちに。入浴代はたったの200円で、とろりと柔らかいお湯でリラックス効果が期待できます。
番台さんから地域に温泉が湧きだした当時の貴重なお話を伺っていると、「こんにちは~」と次から次へお客さんが入ってきます。
地域の方々の和やかな挨拶に、ウェルカムな雰囲気が漂います。
ここは1日の出来事やたわいもないおしゃべりをする集いの場であり、心身を癒すくつろぎの場なのだと実感しました。
「裏のひまわり畑は見たんかい?」と番台さん。
「ここの裏のひろ~い花畑で、綺麗なひまわりがたっくさん咲いとるんよ~」
期待に胸を膨らませ、いざ。
1万本のひまわりが咲き乱れる塚田花畑
小道を行くと、なんということでしょう!?
あたり一面見渡す限りのひまわり畑が!?
「塚田地区を多くの人に知ってほしい」という有志の方々の郷土愛から運営される、ここ「塚田花畑」では、7月頃になると約1万本ものひまわりが咲き乱れます。
秋にはコスモスの種をまくため、時季によってはひまわりとコスモスが一緒に咲いている貴重な風景も見ることができるそう。
すれ違う方々が「ひまわり畑は見に行ったかい?」と誇らしげに声をかけてくれるのにも納得。
なるほど、地域の方々も大好きな場所なんだなと心があたたまります。
阿蘇神社 – 神秘的な雰囲気と自然の美しさ
さて、温泉で心身癒され、絶景を満喫したところで少しあたりを散歩してみました。次にやってきたのは、自然の神秘に包まれる「阿蘇神社」。
境内の透き通った美しい池がとっても神秘的。
池のほとりを散策し、冷たい清水に手を浸していると、地域の方がいらっしゃいました。
「ここは子どもたちの遊び場だったんだ」
お話によると、昔は集落の子どもたちは遊び場である阿蘇神社に集合し、池でびしょびしょになるまで水遊びをしていたとか。
また、池の水や冷たい土のなかで収穫した野菜を貯蔵するなど、生活の一部だったそう。
阿蘇神社は昔も今も集落の方々にとってのよりどころ。大切に受け継がれていきます。
地域の方々と交わす挨拶や、たくさんのお話から、みなさんの郷土愛がひしひしと伝わってきました。そんな方々を見守ってきた温泉や神社。ひとつひとつのスポットに深い歴史があり、いつのまにかこちらも五馬高原の景色や、塚田地区のことが大好きになっていた、そんなドライブ旅でした。
~塚田地区のつかだハイキングコース~
山あいののどかな高原はハイキングやサイクリングにも最適。
塚田コミュニティセンター前の広い駐車場に車を停めて、集落をぐるりとサイクリングしてみるのはいかがでしょうか。