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行ってみたやってみた

天領日田おひなまつり

町全体がひなまつり

2023.02.24

日田の春はひなまつりで始まる。

日田は江戸幕府の西国筋郡代の役所が置かれた九州随一の繁栄を極めた地域で、掛屋を中心とする豪商たちが活躍するなど町人文化が花開いた。
当時の栄華を語り継ぐように、旧家には数多くの貴重な品が所蔵されている。
中でも注目すべきは当時京や大阪で買い集めた絢爛豪華なひな人形やひな道具。
まちおこしの一環として国指定重要文化財の「草野本家」が所蔵するひな人形とひな道具の一般公開を行ったことから「天領日田おひなまつり」が始まった。
流れは豆田町全体に広がり、一年中ひな人形を楽しめる「ひな御殿」が登場するなど、掛屋の町として名を馳せた日田は、今では日本でも有名なひなまつりの町になった。
約1か月半、町全体がひなまつりとして賑わう日田の「天領日田おひなまつり」を、開催初日に覗いてみた。

町のあちらこちらに置いてあるパンフレットを手にする。

町のあちらこちらに歴史あるひな人形が飾られていて、付随したイベントも多く開催されるようだ。

取材をする上で、まず行っておきたいのが、今では大きなお祭りになった「天領日田おひなまつり」の源流、「草野本家」。

ここは、国の伝統的建造物群保存地区である豆田町にある国の重要文化財。建物自体の価値が非常に高く、一般公開も年に4度ほどしか行われない。日田に居を構えて400年弱。現在の場所に移って300年以上、ここ豆田にいながら町の移ろいを眺めてきた。

「草野本家」だけでも十分原稿を書けるのだが、今回は「天領日田おひなまつり」のお話。中途半端に書いてしまっても失礼にあたるので詳しくは草野本家ホームページで。
https://www.kusanohonke.jp/

スタッフの方に案内していただき、おひなさまとご対面。

うーん。

すごいのひと言。

今のひな人形とは随分違って見える。

今のものは今のもので良いが、なかなか目にすることができない気品の違い。

徳川吉宗がいたころの享保雛から明治時代のものまでの貴重な貴重な178体が一同に並び、お出迎えしてくれる。中でも42体が1セットの雛御殿は、必見。

続いて、以前豆田の取材でお邪魔した「日本丸館」さんへ。

以前お伺いした時のお座敷には無かった素晴らしい光景。

町中の歴史ある建物のあちらこちらで、このような光景を楽しむことができる。

最後に変わり種を紹介。

豆田町から少し離れて、日田市隈町「てまり工房と提灯工房」へ。

一風変わったかわいらしいおひな様が並ぶ。

出迎えてくれたのは田中ふさえさん

てまりでひな人形を作ることはちょっと大変だけど、大体1~2時間あれば立派なてまりを作れるとのことだったので、まずはてまり作り体験をさせてもらうことにした(有料2000円 ※2人以上は割引あり、ご相談を)。

完成系はコレ↑ これはかわいい。

女子2人が体験。ふさえさんを入れて女子3人のキャッキャッとした時間が続く。

ふさえさんはとにかくやさしく楽しそう。たくさんの若い人と触れ合い、一緒にてまりを作りたいんだとか。

途中、玉結びを作れない今どきの女子の裁縫スキル、糸を逆向きに巻いてしまうというふさえさん自身経験のないハプニング、ふさえさんのてまり型イヤリングが取れてしまうアクシデントなどを挟みつつ、着々と作業が進む…も、次の取材の時間が来てタイムアップ。後日続きをさせていただくというイレギュラーな対応をしてもらい、てまり工房を後にする。

2023年の「天領日田おひなまつり」は2/15~3/31。 たくさんの感動と感嘆と笑いに包まれた素晴らしい一日を過ごせるハズなので、ぜひお休みの日のお出かけにどうぞ。

 

以下詳細。

【ひな人形展示施設】
 草野本家         豆田町11-4
 薫長酒蔵資料館      豆田町6-31
 嶋屋本家         豆田町14-5
 工房黒船屋        豆田町4-15
 天領日田はきもの資料館  豆田町3-11
 天領日田資料館      豆田町11-7
 ひな御殿         豆田町13-6
 日本丸館         豆田町4-15
 日本料理春光園      隈1-3-3
 てまり工房と提灯工房   隈2-6-10
 原次郎左衛門家      中本町5-4
 日田祇園山鉾会館     隈2-7-10
 椎茸の森菊        隈2-8-13
 清渓文庫         大鶴町2299(井上酒造)
 川津家          有田町1520

その他関連イベント多数あり。

詳しくは日田市ホームページで。
第40回天領日田おひなまつり – 日田市

 

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